2021/11/15 09:52

「お香とお線香は何が違うのですか?」お客様からの質問で多く聞かれます。

 

答えはシンプルで、実は「同じ」なんです。

 

お線香、お焼香、抹香、練香、香木、匂い袋、塗香など全部ひっくるめて「お香」と言います。

「お香」という言葉の意味する対象は広いということです。

 

「お香」はお部屋や玄関などで香りを楽しむもの、「お線香」はお仏壇やお墓参りなど仏事として使うもの、というのが一般的な感覚ではないでしょうか。

形状が線状なのでお仏壇用、お墓参り用と思われがちですが、実は決まりはなく、どこでどのようにお線香をたいてもいいのです。

香りの種類もバラエティ豊かで、沈香、伽羅、白檀をベースにした伝統的な香木系の香りから、ハーブやお花の香りを堪能出来る現代風の香りまで、多岐に渡ります。

 

スティック型、コーン型、渦巻型と大別すると3種類の形状が一般的です。

 

スティック型は、文字通り細長い形状をしており、日本で販売されているものは、約6㎝~15㎝くらいが一般的な長さです。燃焼時間の目安は6㎝くらいのもので約10分前後、15㎝くらいのもので約30分です。長いと感じる時は、お線香を折って長さを調節して使用することも可能です。

普段使いでリビングや寝室、メディテーションやヨガなどにおすすめです。

 

コーン型は、円錐形で底面は約1㎝、高さは約2㎝が一般的なサイズです。燃焼時間は約10分前後です。先端から底面にかけて、燃焼面積が広くなっていくので、徐々に香りも強くなっていきます。

お手洗いなど、比較的狭い空間で短時間で香りが欲しい時におすすめです。

 

渦巻型は、蚊取り線香のような形状で、燃焼時間は3種類の中で最も長く約90分です。

燃焼時間が長いので、ホテルや飲食店のエントランスや、広い空間での利用におすすめです。

利用シーンによっておすすめの形状は様々ですが、最もメジャーで使いやすいのはやはりスティック型ではないでしょうか。